管理人プロフィール
略歴
名前：ヘルメットアザキ
職業：天才アフィリエイター
あっ、どうも。
天才アフィリエイターやってます。
【ブロリエイト】っていうブログとメルマガを運営しています。
まっ、あいさつ代わりにチョット下の記事読んでってよ。
目と目が合う瞬間
僕は思いもしなかった。
人生の中でこれほど悲しい別れの経験をするなんて…
（ブーン、ブーン）
僕の趣味はオートバイでツーリングをすることだ。
大型二輪の免許だって持っている。
大型二輪免許とは、排気量の制限が無く運転できる免許だ。
新聞屋が乗っている小さなバイクから白バイの様な、
大きなバイクまで何でも運転できるのだ。
現在の愛車はスーパーカブ90。
通勤から、年に数回の長距離ツーリングにも大活躍。
僕はこの頼れる相棒と共に神奈川県から北海道の最北端宗谷岬、
鹿児島の最南端、佐多岬など自走で行ける日本の端を走り回っている。
そんなある日の出来事だ。
僕はツーリングを終え、
自宅に帰ろうとしているところだ。
現在地は静岡県の御殿場市。
僕が住んでいる神奈川県まではあと少しだ。
帰路の途中で、ある信号に引っかかって停車した。
僕の隣に1台の車が止まる。
僕は何の気なしに車の運転手を見ると、
黒髪、ロング、メガネの清楚そうな若い女性が運転していた。
僕の好みにドストライクだ。
僕は一瞬にして彼女のとりこになっていた。
（あぁ、あんな子が彼女だったら良いのに。一緒にドライブ出来たらなぁ）
と考えていた。
しかし、僕と彼女の時間はこの交差点で、
信号が赤になっている短い時間のみ。
信号が変わってしまえば、
僕と彼女は二度と出会うことはない。
（あぁ、現実はなんて残酷なんだ。せめて一言でも喋って見たかった）
信号が青になる時間は刻一刻と近づいてくる…
（この信号が青になれば、僕たちはそれぞれの人生を歩んでいく。）
（今、この交差点で赤信号の時間を共有した事実さえ、なかったことになってしまう）
（いや、なかった事になるのではなく、僕がここに居た事さえも君にとっては無いものと同然だろう）
「さようなら。僕のマイ・スウィート・ハニー・・・」
僕は刻一刻と、しかし確実に訪れる青信号までの時間を
噛み締めるかのように、彼女の姿を目に焼き付ける…
その時だった。
なんと彼女は鼻糞をほじり始めたのだ。
それも、ただホジり始めたのではない。
両手を器用に使い両穴を同時にほじり始めたのだ。
彼女は豪快に両手の指を鼻の穴に入れて、
グイングインと一生懸命に回転させていく。
先ほどまで、横から見ていた凛とした美しい、
Eラインは、もうそこにはない。
彼女はアライグマが物を洗う時のように、
小刻みに指を鼻の穴にズボズボしている。
そして、ひとしきり満足したのか、
抜き出した指を確認する。
そしてまた、グイングインと両手で鼻くそをほじり始めた。
僕はその姿にくぎ付けになっていた。
その時だ、彼女は僕の方を向いたのだ！
一瞬だが確実に目が合っていた。
僕は咄嗟に顔をそむける。
その瞬間、信号は青へと切り替わった。
彼女の車はマリオカートがスタートダッシュを
決めるかのような勢いで発車し、
あっという間に見えなくなってしまった。
僕はバイクのアクセルをそっと優しく捻った。
さようなら、僕のマイ・スウィートハニー。
ちなみに、僕も鼻くそはホジる。
～完～
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